はじめまして

はじめまして、奥野晶と言います。
ここでは自己紹介を兼ねたお話しをさせて頂きます。

画家を志した最初のきっかけは、小学6年生の時に歯科医師会主催の歯のポスターのコンクールで日本一になった事でした。
それまでも保育園の頃から絵を描くのが大好きで、担任の先生に絵が上手と褒めて貰いお遊戯会の時に使う人形や絵はほとんど私が作ったものを使ってもらえたり、小学生の時も図工の時間に描いた絵は軒並み何かしらのコンクールで入選、特選を頂いていました。
「絵が好きだし、それを上手いって思ってもらえてるんだなぁ」という気持ちでしたが、日本一を取れた時「これは画家になるしかない」と閃いてしまいました(笑)

それからは画家になるにはどうやって人生を歩んでいけば良いのかだけを考えて受験や勉強を重ねていきました。絵を描く事だけに一生懸命で大学生になってもメイクの仕方も知らない子でした。

そして無事大学を卒業した年の4月に実家の最寄駅の浜寺公園駅で初めての個展をしました。この時、あらためて画家を志す出来事が起こります。
この駅の界隈は南の芦屋と呼ばれる程富裕層の方が多く住んでいるエリア(有名人のお宅もたくさんあります)で、ふらっと立ち寄られる方々の多くが社交的で普段から絵に慣れ親しまれていそうな感じでした。急行も停まらない駅なのですが、1週間という期間の中で何度も足を運んでくださる方もいたりして400人位の方に展覧会を観て頂けました。

そんな中、ある日ひとりの男性がギャラリーに入ってこられました。作業着のような服装で少しムスっとされた表情でした。声をかけにくかったのですが、他のお客様同様「いらっしゃいませ^ ^」と挨拶をしました。でも無視されてしまいました。無視という反応は初めてだったので悲しくなりつつ「でも個々で好きなように観てもらえたら良い」と思い、観覧中は良い意味でそっとしておこうと思いました。
でも、他のお客様と明らかに様子が違うので気になってしまいずっと目で追いかけてしまったんです。
そうして見ていると、その男性の表情が少しずつ柔らかくなっていきました。ギャラリーはふた部屋に分かれていて、奥の部屋には大作が4点飾ってありました。その奥の部屋は私の目は届きません。男性はしばらくそのお部屋で一人で観覧されていました。
そして入り口のある私のいる部屋に戻ってこられ、ギャラリーを出る時に不慣れな様子で「ありがとう」と僅かに笑みを見せて帰っていかれました。
私は絵でこれだけ人に楽しんでもらえた事、感情を変えられた事がすごく嬉しくて、絵を描く喜びはここにあったんだ!と強く思いました。そしてこの出来事が今でも絵を描いてきて一番深く心に刻まれている事です。

これからも私の作品で人の心と時間を豊かにしたいと思っています。それが私にとって何よりも嬉しい事なので、その為ならどんな壁も乗り越えていけると思っています。

どんどん素敵な作品を描いていこうと思いますので、楽しんで観て頂けたら幸いです。